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北欧を代表する建築家たち

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住広ホーム インターデコハウス秋田 ファイナンシャルプランナー 宅地建物取引士 畠山雄大

住広ホーム株式会社(インターデコハウス秋田)
取締役統括部長 畠山 雄大(はたけやま たけひろ)

宅地建物取引士
ファイナンシャルプランナー
住宅ローンアドバイザー

ファイナンシャルプランナーの目線で住宅を検討しているお客様の家づくりのアドバイスをさせていただいております。
いつでもご相談いただければと思います。


こんにちは、ファイナンシャルプランナーの畠山です。

北欧建築を語る上で欠かせない「北欧モダニズム」。モダニズム建築とは「機能的、合理的な造形理念に基づく建築」と意味づけられており、1920年代に成立しました。

建築におけるモダニズムは18世紀半ばに起きた産業革命により、建築に新しい素材が使われるようになり、大量消費化で人々の生活も変わる中で誕生します。これまでの装飾が施された建築様式よりも人を中心に考えた、シンプルで機能的な暮らしやすさを重視したものが多くなっていきました。

本格的に北欧にモダニズム建築がもたらされたのは1930年頃。北欧モダニズムの特徴は「自然とのつながりを大切にする」「異質な要素と対立せず融合していく」といったもので、その礎を築いたのが、フィンランドのアルヴァ・アアルト、デンマークのフィン・ユール、アルネ・ヤコブセンです。

アルヴァ・アアルト/フィンランド

これまでの記事にも何度か登場しているアアルトですが、こちらでも簡単にご紹介します。

アアルトは世界的に有名なフィンランドの建築家兼デザイナーで、モダニズム建築を語る上では欠かせないほど影響力があった人物です。「モダニズムの父」とも呼ばれています。

1898年、フィンランド大公国生まれ。1916年からヘルシンキ工科大学で建築を学び、在学中に両親の家を設計したそうです。大学卒業後、1923年には建築設計事務所を開設、翌24年に建築家アイノ・マルシオと結婚します。

元々は新古典主義をベースにした作品を作っていたアアルトですが、建築からインテリアまで手掛けた出世作「パイミオのサナトリウム」がモダニズムへの転機となります。

パイミオのサナトリウムは結核患者のための療養施設として設計され、1933年に完成しており、北欧におけるモダニズム建築の先駆的建築となりました。現在はふつうの病院として使われています。

1935年、妻アイノ・アアルトを含むデザイナー3人とファニチャーブランド「アルテック社」を創業。自然素材をふんだんに取り入れ、高い品質と時代に左右されないデザインの製品を作り続け、アルテックの家具は今や世界中から愛される北欧を代表するブランドになっています。

1936年には妻アイノ・アアルトとの共同作品で自邸を建てます。植物との一体化も楽しめる緑に囲まれた建物は、住居とアトリエを兼ねた造りになっています。アトリエでは、現在も実際に設計した図面や模型、仕事道具を見ることができます。

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サナトリウムや自邸、マイレア邸、アトリエなどアアルトの代表的建築物については下の記事で書いていますので、そちらも併せてご覧ください。

フィン・ユール/デンマーク

1912年、デンマークのコペンハーゲンに生まれ、王立芸術アカデミー建築学科で建築家のカイ・フィスカーに学び、1934年に卒業。ヴィルヘルム・ラウリッツエン設計事務所に勤務する傍ら、スネーカーマスター(家具職人の最高位)である名匠ニールス・ヴォッダーの協力を得て、数々の名作を設計します。

元々建築家であったフィン・ユールの家具は、当初なかなか評価されなかったそうですが、彼はそれまでにない彫刻作品を思わせる形態と造形感覚で、独自のスタイルを貫き通し、世界にデンマーク家具を知らしめました。

既成概念にとらわれない滑らかな曲線、美しいフォルム、ユニークな形態、それら全体の調和がとれた完成度の高い芸術作品のような家具を次々に発表していったフィン・ユールは「家具の彫刻家」とも言われ、現在では作品の多くが世界各地の美術館に永久コレクションとして収蔵されています。

フィン・ユール邸

1942年、当時30歳の時に、今やデンマークの観光名所にもなっている自邸「フィン・ユール邸」を手掛けました。亡くなる1989年までずっとこの場所に住んでいたそうです。

この家は広さ約204平米のL字型の平屋で、当時としては珍しいオープンプランになっています。大きな窓の前には庭が広がり、外との連続性が感じられる造りになっています。

この庭と森から差し込む自然光によって現れる空間の表情が、フィン・ユール邸の重要な魅力の一つになっています。一番光が入る中央部屋の天井は薄い黄色で塗装されていて、外からの反射光によって柔らかい雰囲気が作られ、穏やかで心地よい空間となっています。

椅子やテーブル、ベッド、照明、アート作品などフィン・ユールの作品の数々もそのまま置いてあり、建築家としてだけでなく、家具デザイナーとしての魅力を象徴する場所となっています

また、飛騨高山にはこのフィン・ユール邸を忠実に再現した家があるそうです。機会があれば行ってみたいですね。

アルネ・ヤコブセン/デンマーク

1902年、コペンハーゲンのユダヤ系の裕福な家庭に生まれたヤコブセンは、幼少期に華やかなビクトリア様式の家具に囲まれて育ちました。ところがある日、親に黙って自分の部屋の壁を真っ白く塗り替えてしまったという逸話があります。幼い頃からすでにシンプルな美の魅力に惹かれていたようですね。

1924年、王立芸術アカデミー建築学科に入学し、1925年のパリ万博で椅子をデザインして銀メダルを獲得するなど才能を開花していきます。

1927年にアカデミーを卒業後、コペンハーゲン市の建築局に2年勤務、その後独立。建築家として数々の名作を残しており、彼が手掛けたデンマーク国立銀行、コペンハーゲン郊外の集合住宅、ベルビューシアター、オーフス市市庁舎などはモダニズム建築の金字塔として知られています。

また、ヤコブセンは自然をこよなく愛し、庭園の設計も手掛けていたそうです。自然界の美からインスピレーションを受け、建築作品にも自然をモチーフにした壁紙やテキスタイルが使われています。

ラディソンSASロイヤルホテル

建築、内装、家具など総合的に設計する「トータルデザイン」を目指したヤコブセンの代表傑作が「ラディソンSASロイヤルホテル(Radisson Blu Royal Hotel)」です。1956年から1960年にかけてコペンハーゲン中央駅の前に建てられました。

家具や照明、ドアノブやカトラリーなど内装に関わる全てのものを設計監修した世界初のデザインホテルです。

ヤコブセンの代表的な作品である「エッグチェア」と「スワンチェア」は、このホテルのためにデザインされたもので、エントランスロビーに置いてあります。また、レストランには「セブンチェア」が使われています。

ヤコブセンの細部に至るこだわりや芸術的才能が顕著に表れているこのホテルは、デンマークのモダニスト建築の優れた見本として高く評価されています。

「調和するデザイン、北欧の時計」では、ヤコブセンやフィン・ユールがデザインした時計についてふれていますので、そちらも併せてご覧ください。

プリツカー賞を受賞している北欧建築家

プリツカー賞とは、アメリカのホテルチェーン、ハイアットホテルの創業者ジェイ・プリツカーとシンディ・プリツカーによって1979年に創設されたもので、建築界のノーベル賞とも言われ、建築業界では最も権威のある賞です。

北欧では1997年にノルウェーのスヴェレ・フェーン、2003年にデンマークのヨーン・ウツソンが受賞しています。

スヴェレ・フェーン

ノルウェー出身の建築家で、1958年のブリュッセル万博の時にノルウェー館を手掛けたことで国際的に注目されるようになりました。

そのほかの作品には、ヴェネツィア・ビエンナーレ北欧館(1962年)やヘドマルク博物館(1988年)、ノルウェー建築博物館(2007年)などがあります。

2004年末から2005年初頭にかけては東京芸術大学で世界巡回展が開催されています。

ヨーン・ウツソン

デンマーク出身の建築家で、代表作はシドニーのオペラハウスです。1957年、オペラハウスの建築設計競技にアイデアを書き留めたドローイング程度の設計案を提出したところ、審査委員だった建築家のエーロ・サーネリンに自由な発想の造形が気に入られます。この設計案が採用され、世界の建築界に鮮烈なデビューを飾りました。

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オペラハウス設計の栄誉が称えられ、2003年にシドニー大学から名誉博士号を授与されます。また、オーストラリア勲章やシドニー市の鍵なども授与されました。

そのほかの作品には、クウェート国際会議場(1972年)やバウスベア教会(1976年)などがあります。

まとめ

北欧モダニズムの3人の巨匠たちは、建物の設計だけでなく、家具や照明、内装にいたるまで幅広く手掛けており、それを可能にしている才能やセンスに圧倒されてしまいます。彼らの作品が長い年月をかけて支持され続けているのは、そこに普遍的な造形美と機能性の魅力を感じられるからなのでしょう。

そして、それは現代の北欧住宅やインテリアのデザインにも反映されています。インターデコハウスが提案する北欧テイストの家「Luonto(ルオント)」「Helmi(ヘルミ)」にも自然との調和と取り入れたり、素材や配色にこだわったり、自然光や照明の灯りで変化する室内の表情を楽しめる工夫がされており、北欧の建築様式やライフスタイルなどを参考に考えられたプランとなっています。

北欧住宅をご検討中の方は、まずはお気軽にカタログ請求してみてください。

秋田市八橋には住宅展示場もございます。実際にご見学いただくことも可能ですので、ぜひ一度、遊びに来てみてくださいね。

展示場のご予約はこちらから

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